正傳寺様晋山式

2010年10月26日 8:46 PM Filed under: つれづれ 

10月23,24日と、横手市大屋正傳寺様の晋山式に随喜。法友であり、私と同じ昭和53年生まれである正傳寺住職高橋淳雄師は山形県山形市の出身。縁あって正傳寺先代住職の法を継承し、この度晴れて大刹正傳寺の住職として晋山された。

祝融山 正傳寺

祝融山 正傳寺

 23日の夕方、すべての仏事が終わった後、「祝麺(しゅくめん)」の振る舞いがあった。秋田では全く馴染みがないが、参加者に夕食としてうどんを食べてもらうことである。正傳寺様のうどんは当然のごとく秋田が誇る稲庭うどん。私がいただいたお役は、この祝麺を振る舞う「菜頭(さいじゅう)」である。法要が行われる本堂ではなく、典座寮(てんぞりょう)と呼ばれる調理場が主戦場。私と同じく晋山式に花を添えに来た昭和53年生まれの僧侶仲間たちと共に、100名近い人数分のうどん等を用意する。事前に打ち合わせはしていたが、なにせ初めての役目であるから段取り通りに上手く進まないときも。それでも皆で協力し、なんとか任務完遂。「うどん美味しかったよ」と声を掛けられたときは涙が出そうになった。

菜頭記念撮影

菜頭記念撮影

菜頭の役目も終わった24日は袈裟姿で本堂へ随喜。新住職の力量を確認する晋山開堂大問答では私が菜頭を代表して質問。新住職は料理を造る者・味わう者、双方の仏性を証明された。

新命住職 高橋淳雄師 晋山開堂

新命住職 高橋淳雄師 晋山開堂

育った街ではなく知らない土地にやってきて1からのスタート。人知れぬ苦労はどれほどのものだったか。

晋山式も無事円成し、名実共に正傳寺の法燈を嗣いだ淳雄師に心より御祝い申し上げます。


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