童顔の形相とは裏腹に厳つい甲冑を身にまとい剣を手にとる。韋駄天走り・韋駄天台風など、俊敏さの代名詞にも使われる庫裡の守護「韋駄天」様のご紹介。
当院の韋駄天様は平成19年に入仏(魂入れ)。美青年なのだが少し太め。そこが愛らしい(笑)。
お釈迦様がお亡くなりになった時のこと。捷疾鬼(しょうしつき)なる邪鬼が仏舎利(お釈迦様の遺骨)を盗んでしまったそうな。それを追いかけて捕まえたのが韋駄天様だったそうです。それからというもの、韋駄天様は走りの仏様や盗賊除けの仏様といわれてきました。それが転じて足の速い人のことを韋駄天とも言うようになりました。
韋駄天様の片足が一歩前に踏み込んでいるのは何時でも走り出せるため。
火事や泥棒の侵入など、いち早く知らせてくれる有り難い仏様です。
今日も韋駄天様は西来院の玄関でお寺を見守って下さってます。
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