11月16日、キャッスルホテルに於いて曹洞宗秋田県宗務所・禅センター設立20周年記念式典が盛大に開催された。
曹洞宗秋田県宗務所は歓喜寺様・妙覚寺様での間借り、そして市内山王の貸事務所を経て平成2年に天徳寺様の土地である現在地に、全国曹洞宗宗務所初の単独建築事務所として誕生。全国的に宗務所は寺院の一室を間借りして事務を行うのが通例だった時代に、事務機能と研修道場を備えた「禅センター」の誕生は宗門でも注目を浴びたと聞き及んでいる。天徳寺様をはじめ秋田県内曹洞宗寺院の理解と協力、そして当時の宗務所役職員の苦労によって完成したことは言うまでもない。
この日は式典に先立ち、元駒澤大学総長であり現名誉教授・奈良康明老師による記念講演から始まる。演題は「バラバラ社会からツナガリ社会へ」。家族・地域の繋がりが薄れた現代社会に警鐘を鳴らすと共に宗教者としてできることを講演下さった。
式典では宗務所長挨拶に続き、住職永年勤続表彰と寺族表彰行われ、対象者に宗務所長より表彰状と記念品が手渡された。
多数の県内宗門寺院・寺族の参加を得、盛会のうちに幕を閉じた記念式典。来年早々には「曹洞宗秋田県宗務所・禅センター20周年記念誌」発行です予定です。
« 布教協議会宗務所長 »