秋彼岸 中日

2010年9月23日 4:37 PM Filed under: つれづれ 

今日は秋彼岸の中日。昨夜の秋田県は生憎の天気の為、中秋の名月はお預けに。今日も朝から雨降り。にも関わらず午前中からお参りのお檀家さんでお寺は賑わっている。

正午からの彼岸会法要にも20名程のお檀家さんが参詣下さった。雨も止みそうである。位牌堂にはお供物の「おはぎ」が並ぶ。

秋の「おはぎ」は萩の花の見立てである。春だと牡丹の花で「ぼたもち」。ちなみに夏だと「夜船」、冬では「北窓」と名称が変わる。

「おはぎ」はもち米を搗かずに擂り粉木で軽く潰すだけ。大きな掛け声や音が出る餅つきと違い、周りの家々は餅を作っていることを知らない。「搗き知らず」から転じて「夜船」「北窓」となる。

闇夜を走る船は暗くていつ着いたか分からない「着き知らず」だから、「搗き知らず」。

北側の窓からは月が見えない。「月知らず」は「搗き知らず」となるそうな。

黒い餅を鮮やかな紅花に見立てる感性や言葉遊びのセンス、つくづく感心させられる。


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