江戸時代 紙本着色 本紙縦133.5センチ 横116.6センチ
平成20年 秋田市指定文化財

熊野観心十界曼荼羅は、日本人の生死観を記した宗教絵画である。上段に人間の一生を山坂と四季に例えた老いの坂、中段に来世の転生先「十界(仏界・菩薩界・縁覚界・声聞界・天界・人間界・修羅界・餓鬼界・畜生界・地獄界)」と結ばれた現世の心や盂蘭盆の施食供養、そして下段には大きく地獄の責め苦を描くのを特色とする。
当院の図は、熊野信仰を広めるべく戦国時代から江戸末期まで全国各地を行脚した熊野比丘尼が携行したものである。
東北地方での確認は9例、秋田県下では2例しか確認されていない。

少林山 西来院 -曹洞宗- 〒011-0905 秋田市寺内神屋敷11-6  文章出典「秋田県曹洞宗寺伝大要」著・大坂高昭師(無明舎出版) 画像・文章の無断転載禁止 / by rinshoji.com