10月30,31日の両日、岡山県津山市少林寺様の晋山式に随喜。因みに少林寺という寺名ではあるが、拳法道場ではなく、ましてや新命住職清凉晃輝師は武道の達人ではない。
旧町名は久米郡久米町。仙人の里として知られるこの町を一望できる小高い丘に立派な造りの重層鐘楼門が建つ。急勾配な参道を上り、この門を通れば瓦葺きの本堂が見える。
秋田を出発した際に心配事がひとつ。台風である。29日沖縄付近にある台風がもしかしたら31日に岡山県付近に到来するかも・・・・。観測史上2番目に遅い時期に発生したこの招かれざる客が本州を逸れてくれるのを祈るばかりであった。
10月30日曇天模様の中、この日の行事が厳かに執り行われる。曹洞宗では多くの場合、晋山式と併せて「結制(けっせい)」という修行期間を設ける。初日はその併修される結制の為の行事でる。
西堂というお役の御老師の提唱が終わると一斉に本堂の僧侶・檀徒にお茶が振る舞われる。この行茶(ぎょうちゃ)という行事で初日の全日程が終わりである。
この行茶はただお茶をいただく一服のときではない。茶を行ずる。決められた作法で出されたお茶を、僧侶達が決められた作法により頂戴する。談笑はせず、無言でいただく。禅宗では茶を飲むことも食事をいただくことも、日常の生活すべてが修行である。
行茶は大切な修行であり、この日は本堂に参列の檀徒様たちにも同じように御修行いただいた。
この日は少林寺様へ宿泊。修行同期による開山堂での快晴祈願の宴は深夜まで続くのであった・・・
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