和尚歴遊(五城目町)

2010年6月18日 11:07 PM Filed under: 和尚歴遊 

秋田市に隣接する五城目町。農業と林業の農山村である。中心部の露天朝市は約500年の伝統を誇る。秋田市から1時間弱、絶好のドライブスポットであるが、実は初めて訪れる。前回ご紹介した鱗勝院御住職はじめ講中の方々と五城目町南半分をぐるっと回ってきた。

まずは馬場目川で「地蔵流し」を行う。地蔵流しとは紙に書かれた地蔵様に想いを乗せて川へ流す行事。鱗勝院様では毎年各地の川で経を読み香を焚いて地蔵様を流す。

地蔵様CIMG3683

 

 

 

 

 

お地蔵さまの供養が終わり昼食へ。今年オープンしたばかりの「農家レストラン 清流の森」でいただく。

農家レストラン 清流の森

農家レストラン 清流の森

 

ここでは山菜や地場産野菜をメインにした料理がいただける。このような地産地消がウリの農家レストランは全国的に広がっているらしい。味も素晴らしい。

そしてここから近場に最近新たな五城目町観光スポットが誕生した。それは「釣りキチ三平の家」である。

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秋田県増田町(現 横手市)出身の漫画家矢口高雄氏による不朽の名作であることは今さら語るまでもない。その名作が昨年映画化。そのロケ地が五城目町であったのだ。三平の家は中も見学できる。実際の家主によるロケの思い出なども聞ける。

映画 釣りキチ三平 公式サイト http://www.san-pei.com/

 

そして同じくロケにも使われた「ネコバリ岩」へ。ネコバリは漢字で書くと根古波離だそうだが、なんの事かさっぱり解らない。情報によると根っこが張り付いた岩だからネコバリ岩だそうだが・・・・やはり想像できない。

 

 

CIMG3718

 

人里から結構離れた森の中。車から降りて徒歩3分。山道にはミズなどの山菜が群生する。熊が出てもおかしくない雰囲気は手付かずの自然のせいであろう。清流の水音と深緑が心地いい。ネコバリ岩はすぐに解った。確かに根っこが張っている。ただその岩のスケールは私の想像とはケタ違いであったが・・・

CIMG3727根っこが張り付いている岩というよりは、巨岩に数本の木の根が喰らい付いているという表現が合うと思うのだが。いずれにせよ自然が創り出した傑作である。喰らい付いた木は天に向かって力強く伸びる。宮崎駿のアニメで出てきそうな岩である。

街から1時間弱の大自然。秋田県はまだまだ奥が深い。


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