毎年1月2日は岩手県一関市の曹洞宗熊野山長泉院様の新春大祈祷に参加させていただいております。
長泉院様は豊川稲荷として有名な愛知県豊川市妙厳寺様の鎮守「豊川ダキニ眞天」の分霊地として地域の信仰をあつめております。長泉院御住職と私はその妙厳寺での修行時代の同安居(同期)であり、その御縁で毎年の祈祷に声を掛けていただいております。
豊川稲荷は正式名を豊川閣妙厳寺とする曹洞宗の寺院です。一般的に「稲荷」と呼ばれる場合は「狐を祀った神社」が想像されますが、妙厳寺でお祀りしておりますのは豊川ダキニ眞天です。ダキニ眞天が稲穂を荷い、白い狐に跨っておられることからいつしか「豊川稲荷」が通称として広まり、現在に至るそうです。
長泉院御住職の話によると豊川ダキニ眞天を勧請したのは昭和初期とのこと。当時の御住職も妙厳寺で修行をされた方。その御住職が長泉院での明治・大正時代の二度にわたる火災や台風による水害など、度重なる災害を妙厳寺様に相談したところ、妙厳寺三十一世福山界珠禅師に勧請を許可されたそうな。それからというもの長泉院様では大きな災害が起きていないそうです。
この功徳を西来院檀信徒皆様へ配る御札にも分けていただきました。今年も良い一年になりそうです。
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