西来院散策(仏像記1)

2009年12月20日 4:11 PM Filed under: 西来院散策 

当院の本堂中央に鎮座します御本尊様「釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ」。いわゆる「お釈迦様」です。

釈迦如来

釈迦如来

当院では脇侍仏が文殊菩薩・普賢菩薩の三尊仏形式なので釈迦如来とも呼称しています。昭和初期に整備された西来院財産目録によると「釈迦如来像・文殊菩薩像・普賢菩薩像 久保田藩九代藩主佐竹義和公寄贈」とのこと。市内藤倉で荒廃していた当院を寺内に再建して下さったのも義和公ですので、再建当時、約200前のもの。台座を入れた総高は230cmで、県内寺院の本尊様の大きさとしては指折りのものでしょう。仏像全体に金箔の剥離が見られますが、優しい御尊顔は200年もの間西来院参拝者を見守ってまいりました。

御尊願近影

御尊願近影

蓮華座上に結跏趺坐(坐禅)を組んでおり、手は印を結んでおります。手の印相ですが、説法印の一種でしょうか?釈迦像では珍しい印相です。右手は説法印、左手は法界定印のような形です。詳しい方、教えてください。

 

印相

印相

s-syaka

お釈迦様は2500年程前にインドでお生まれになりました。釈迦国の王子で本名はゴータマ・シッダールタ。漢訳では瞿曇 悉達多(くどん しった)。お釈迦様は幼少の頃より日常的にこの世の無常を感じており、29歳で念願叶い出家。六年の修行の末、12月8日の未明に悟りを開かれた(成道)。いわゆる仏教の始まりであり、仏教寺院では毎年この日お釈迦様の悟りを記念し「成道会(じょうどうえ)」という法要が行われます。
成道後、他教団や王族の帰依により仏教教団は拡大し、80歳で入滅(死去)するまで仏教を広くお伝えになりました。
この偉大なる覚者が当院の本堂でお参りの皆様を暖かく御迎えしております。お参りの際は手を合わせ「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」とお唱え下さい。

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少林山 西来院 -曹洞宗- 〒011-0905 秋田市寺内神屋敷11-6 画像・文章の無断転載禁止 / by rinshoji.com